せどり業の青色申告(9) -記帳の例(入金編)
Amazon編
Amazonから入金された場合の仕訳は、少し分かり難くなります。
というのは、Amazonからの入金には、売上から商品ごとにかかる手数料、FBA在庫手数料、月毎の大口出品者手数料などが引かれて入金されるからです。
手数料は、経費として計上しないといけないので、入金された金額を分離する必要があります。
入金の詳細な内訳は、Amazonからダウンロードされるトランザクションデータに記録されています。
このトランザクションデータを整理して、以下のような項目にまとめる必要があります。まとめるには、トランザクションデータをExcelに入れて、整理するのが良いでしょう。
・売上計
・Amazon手数料計
・出品者への支払い
理解しやすくするために、あるトランザクションで次のような数字になっていたとします。
売上計 | 100,000 |
Amazon手数料計 | 20,000 |
うち 商品ごとの手数料 | 14,500 |
FBA在庫手数料 | 600 |
大口手数料 | 4,900 |
出品者への支払い | 80,000 |
この場合、仕訳は以下のようになります。
商品の売上については
(借方)売掛金 80,000 / (貸方)売上高 80,000
記帳する金額は、出品者への支払い額(商品の価格からAmazonの手数料を引いた額)となります。
Amazonへの手数料支払いについては
(借方) 販売手数料 20,000 / (貸方)売掛金 20,000 注)
要するに、この仕訳では、売掛け金10万円のうち、8万円を売上として入金し、2万円は売り掛け金を販売手数料に振り替えています。
注) やよいの青色申告では、販売手数料という費目はありませんが、経費の費目として追加しています。
ヤフオク編
Yahooかんたん決済以外の場合は、口座に現金が振込まれた日を発生日としているので、別に仕訳をする必要はありません。
(Yahooかんたん決済の場合)
この場合、取引確定時には売掛金として仕訳しています。
ヤフオクより、落札品の代金が振り込まれた場合に以下のような仕訳をします。
(借方) 普通預金3,300 / (貸方)売掛金 3,300