せどり業の青色申告(2) -青色申告の手順
青色申告をこれから始めようという人にとっては、イメージが沸かないと
思いますので、年間を通じての流れを説明します。
1)年度の始め
– 税務署への届け出
青色申告は、該当の年度の始めに税務署へ届けを出さないといけません。
確定申告の時期になって、青色申告で申告しようとしてもできません。
まだ届けを出していない人は、年度の始めに届けを出しましょう。
ちなみに、何日までに出せとかいう期日はないようです。
私は、2月頃に出しましたが、問題はありませんでした。
でも、8月頃になって出しても駄目かもしれません。早めに出しておきましょう。
– 年度始めの棚卸
以前からちゃんと棚卸をしている人は、前年末に棚卸をしていると思います。
今まで、棚卸をちゃんとしていなかった人は、年度の始め(1月1日)の時点での棚卸をしておく必要があります。
このデータがないと決算書が作れませんので。
棚卸には、分野ごとの専用のソフトがあるようですが、せどりの場合は、よほど
大規模な事業をしているのでなければ、Excel等の表計算ソフトで管理できると
思います。
特に、せどりの場合、古物台帳を作成する必要もあり、そこまで考慮したソフトはないのではと思います。Excelの方が楽だと思います。
2)毎回の記帳
事業に伴って発生するイベント(販売、仕入れ、入金など)を記帳してゆきます。
ここで使用するのが、青色申告用のソフトです。
3)年度末の棚卸
12月31日時点の棚卸を行います。
4)申告の準備
・申告に必要な書類の作成
-通帳の記帳・クレジットの記録 プリントアウト
-領収書類の整理
5)決算書作成
青色申告用のソフトで、決算書を作成します。
6)確定申告書作成
決算書をもとに、青色申告用のソフトで、確定申告書を作成します。
7)資料の保存
申告時に保存が義務付けられている資料を作成・保存します。
保存が義務つけられているものは以下です。
- 帳簿(仕訳帳や総勘定元帳など)
- 決算関係書類(貸借対照表や損益計算書など)
- 現金預金取引等の関係書類(領収書、請求書、預金通帳など)
- その他の書類(見積書、注文書、納品書など)
8) 税務署へ申告書を提出します
以上です。