せどり業の青色申告(3) -申告ソフトの選択
青色申告のソフトを選ぶ時の考慮点について述べます。
- サポート期間・体制
大きな税制の変更や書類フォーマットの変更がなければ、旧版でも使えそうですが、消費税10%の行方が不透明なことも考慮しておいて下さい。(非課税事業者も関係します)
サポートレベルに関しては、プログラムの使い方だけのサポートか、税務に関する質問まで対応してくれるのか、コースが別れていることが多いと思います。
購入する前に確認して下さい。 - クラウドか、インストールか?
クラウド系では、レスポンス時間も重要です。
負荷が集中する確定申告の時期には、レスポンスの低下が予測されます。
入力する数が多いだけに、1項目の処理にかかる時間は重要です。
実際に、どの程度になるのかは、その時期になってみないとわかりません。
提供者側の情報や評判をを確認してみましょう。クラウド系の場合、将来のレスポンスの低下も考慮する必要があります。
クラウド系では、プログラムはブラウザ、サーバ側の両者で動作します。
OSやブラウザのバージョンアップや、サーバ側の負荷増大により、将来的にレスポンスが低下する可能性はあります。
特に、CPUの高速化を前提としたOSやブラウザの機能アップのためのバージョンアップのためにレスポンスが、年々低下する可能性があります。 - 情報量
ネットや書籍での情報量
分からないことがあった時に、税理士さんに聞くのも良いですが、ネットで
調べることも多いと思います。
その場合、使い方についてはソフトで異なりますので、情報が多い方が便利です。 - 提供会社の存続性
毎年、使うソフトを変える訳にはいきません。
数年は、同じソフトを使い続けることができないと大変です。
その意味では、サービス提供会社が廃業してしまったような場合はプログラムが 残らないので少し不安です。
特に、データがクラウド上に保存されているような場合は、すべてのデータがアクセス不能になりますので致命的です。
もちろん運営会社も様々な対策は講じているとは思いますが、大手サーバ会社でデータを消失させてしまったなどという事件も発生しているので、自分でも対策は考えておいた方が良いと思います。 - 移行性
他のプログラムに乗り換える場合の難易度も考慮しておく必要があります。
保存されている去年のデータが取り出せるか(Export機能)を確認しておきましょう。 - CSV入力ができるか
他のプログラムで作られたデータを取り込むためのCSV入力機能は強力です。
メリットは
・入力のやり直しが簡単 (1年間の入力すべてのやり直しを数分でできる)
・ひとつづつの入力は大変ですが、Excelと併用で作業時間を短縮できる。
・Amazonのダウンロードデータを入力できる。
・間違いが減る - 価格
大きな違いはないようです。
その年度だけのサポートの価格とか、翌年のサポートの追加価格とか総合的に考慮の必要があります。
等があるので、便利です。
プログラムの紹介
2015年1月時点で市販されている青色申告のソフトをざっと探してみました。
まだ他にもありそうですが、意外に沢山ありますね。
-やよいの青色申告 (オンライン版もあり) |
-みんなの青色申告17 新消費税対応版 |
かるがるできる青色申告2016 |
やるぞ! 青色申告2016 新消費税対応版 |
– かんたん!青色申告
– ツカエル青色申告
– ネットde青色申告
– ハイブリッド会計Crew
– クラウド会計ソフト freee(フリー)
– わくわく青色申告
– MFクラウド確定申告(青色申告・白色申告)
– やるぞ青色申告
なぜやよいを選んだか?
私は、2014年度から青色申告を始めたのですが、私は「やよいの青色申告」を選びました。
一番大きな要因は、CSV入力ができることでした。
「やよいの青色申告」には、オンライン版もありますが、そちらにはCSV入力機能がありませんでした。
CSV入力の利用については、別項で述べます。
「やよいの青色申告」は、実際に使ってみると色々と文句をつけたいところもあり、全面的にお薦めする訳ではありませんが、シェア一位を取っています。
それぞれの価値判断で選んで下さい。