せどりって悪いこと?
せどりを始めて間もない方には、せどりに対して罪悪感を感じておられる方も結構いますね。
何故なんでしょうか?
BookOffが仕入れてきたものを安く買ってきて、それを高い値段で売るということに、後ろめたさを感じているのかもしれません。
しかし、よく考えてみて下さい。
安く買って高く売るのは商売の基本です。
スーパーだって、仕入れ先から安く買って消費者にはそれ以上の価格で売っている訳です。それがけしからんという人はいませんよね。
スーパーだって、店舗代や働く人達の給料は払わなければいけません。
それにスーパーがなかったら、消費者は遠い生産者のところまで出かけて買わなければいけません。それをスーパーが、問屋や運送業など多くの人達と協力して、代わりにしてくれている訳です。
そのサービスの対価として、仕入値に利益をのせた値段で買っている訳ですね。
では、せどりはどうか。
時間と交通費をかけて、多くのBookOffを周り、ネットで利益を載せて売っている訳ですね。
自分が読みたいと思った本や聞きたいCDを見つけるために、数十軒もBookOffを回る人はいるでしょうか? いませんよね。
そういう人達のためにせどりは存在意義があるのです。
存在意義のない仕事は、自然になくなります。
必要とされているからこそ、存在しているのです。
簡単にできることなのに、こんなに利益を取るのはけしからんという人はいるかもしれません。
しかし、そういう人は、せどりの大変さを知りません。
安定して利益を得るまでに、どれだけの努力をしているのか、知りません。
安く仕入れて高く売る、濡れ手で泡のような商売だと思われているのかもしれませんが、そんな商売は、この世の中には存在しません。
ごく短期間ならあるでしょうが。
利益(=報酬)は、市場原理によって決まります。
お金を戴くということは、それに値する価値を社会に提供しているということです。
提供している価値以上の報酬が発生したとしても、それは経済原則によって自然に適正な報酬に収束してゆきます。
例えば、数万円もするお宝CDを、運良くBookOffで500円で見つけたとしても、それはそれだけ多くの努力をした対価ということです。
経験の浅い人が簡単に見つけられるような商品に、そんな値段がつくことはないのですから。
Amazonでは、俺様価格と呼ばれる高い価格が付けられることもあります。
でも、その商品が、比較的簡単に見つかる商品であれば、あっという間に適正な価格に落ち着きます。ボロ儲けはできないのです。
本当に価値のある高価格の商品であれば、見つけるにはそれ相応の努力が必要で、簡単には見つからず、見つけ出す労力に対して高い価値がついています。
価格は、経済の自然の仕組みで決まっているのですから、高い価格で商品が売れたことに対しては正当な報酬だと思ってよいのです。
それでも、BookOffが安い値付けをした商品を買うということに後ろめたさを感じる人もいるのかもしれません。
でも、その商品をそのままにしておいても、売れる可能性は低いです。
半径数Km程度のお客さんだけを対象としている店舗と、全国を対象としているネットでは規模が違います。
安くても、早く売れることでお店にとっては資金回転が早くなり助かります。
BookOffの経営に貢献しています。
それに、安いといっても、かなりの利益は上乗せしているのですから。
せどりは、BookOffの売り上げにかなり貢献しているという事実も覚えておきましょう。
一般のお客さんが、せいぜい数百円の売り上げなのに、数万円、人によっては数十万円も買ってくれるお客さんは、有り難い筈です。
もしも、せどりをしている人達を、BookOffが締め出したとしたら、BookOffの売り上げはかなり打撃を受ける筈です。
年度末に行われるセールには、多くのセドラーは貢献している筈です。
私が時々行く、あるBookOffのセールは、平日の12:00~15:00限定とか、あきらかに専業のセドラーを対象にしています。
かご一杯になった商品を、親切にレジで待たせないように、先に中身を準備しておきましょうかと、声をかけてくれる位ですからね(^^)
すべてのBookOffが、セドラーを歓迎してるとはいいません。
せどりが嫌いなお店もあるでしょう。
世の中には、商品をカゴに入れたまま散らかして帰るようなマナーの悪い人もいますが、そんな人は歓迎されていません。たとえどんなに沢山買ってくれる人でも。
BookOffと、Win-Winの関係を保っていきたいものです。
せどりは、その商品を欲しいと思っている人達に
・全国(場合によっては全世界)から商品を探し出し
・経済原理から決まる価格で
商品を提供しているのですから、堂々と胸を張っていいと思いますよ。