CDの構造

先日、あるセミナーでグループでディスカッションをしている時に、かなりベテランの皆さんでも意外にCDやDVDの構造を知らないことに驚きました。

仕入れてきた中古のCDを手入れするには、正しい知識が必要です。
まずは、CDの構造から。

CDの構造

図でも分かるように、CDのデータはレーベルが印刷されているすぐ下にあります。(図では上下が逆ですが、説明ではレーベル面を上にした状態で説明します。)
即ち、レーベルの印刷インクの下に10μm(ミクロン)の保護層があり、その下はデータの記録層です。
印刷インクの厚さは、CDによっても違うでしょうが、厚くても数十μmと思われます。タイトル文字しか印刷していないようなクリア(銀色)なCDは、かなり薄いと思われます。
ちなみに、髪の毛の太さは、60~100μmと言われています。

CDの厚さは、1.2mm(=1200μm)ですから、記録されたデータは、全体からすればレーベル側から数十分の一~100分の一の位置にいます。

CDを扱う時には、いわゆる記録面に傷をつけないようにしましょうと言われますが、実はレーベル面に傷をつけないようにすることの方が大事なのです。
保護層は非常に薄いので、データ層にまで簡単に傷がついてしまいます。この傷は、直すことはできません。

いわゆる記録面側は、1.2mmも厚さがありますのでデータ層にまで届くような傷は、まず付くことはありません。傷がついたとしても、研磨して取ることができます。

もっとも、傷が付いたからと言っても、そのまま再生不良になる訳ではありません。CDには、データの一部が読めなくなっても、それがある範囲に留まるならば再生できるような記録方式が取られています。
話すと長くなるので、それは別のテーマで。

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